着丈 (Length) 133cm ※襟下から
肩幅 (Shoulder) 48cm
身幅 (Width) 55cm
袖丈 (Sleeve) 64cm
1990年代の MICHEL KLEIN(ミシェルクラン) が手がけたウールコート。
当時のブランドが得意とした“シンプルでありながらフレンチモードの香りを纏う服づくり”を象徴する一着です。
まず圧巻なのは、襟下から133cm という滅多に出会えないロングレングス。足元近くまでまっすぐ落ちる縦のラインが、歩くたびに静かな迫力を放ちます。装飾を極力排したデザインは、素材そのものの上質さとシルエットの美しさを際立たせるためのもの。90年代特有の引き算のエレガンスが、見事に体現されています。
シルエットは、ジャン=ポール・ゴルチエを彷彿とさせるスリムで端正なライン。装飾に頼らず、パターンとカッティングだけで身体の縦長の美しさを強調する作りは、当時のパリのエスプリを感じさせる仕上がりです。
ミシェルクランは1970年代のパリで誕生し、80〜90年代にかけて日本でも広く親しまれたブランド。アヴァンギャルドではなく、都会的で日常に寄り添うエレガンスを追求し続け、フレンチブランドの中でも“軽やかなモード”を体現してきました。このコートにも、その美学が静かに息づいています。
Prada や、Jean-Paul GAULTIER や COMME des GARÇONS コムデギャルソン、Maison Margiela のコートが好きな方、こちらもいいと思います。
表面に使用に伴う軽微なダメージやステインがございます。
長い着丈、無駄のないミニマルな佇まい、そしてスリムなシルエットが織りなす一着。
90年代の洗練をそのまま閉じ込めたような、存在感のあるコートです。
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